日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ガルベス・デ・モンタルボがるべすでもんたるぼLuis Gálvez de Montalvo(1546?―91?) スペインの作家。グアダラハラ生まれ。セルバンテスの親しい友人、いわゆる牧人小説の作家として知られる。自分を主人公に投影した『フィーリダの牧人』(1582)は、セルバンテスと劇作家ロペ・デ・ベガの賞賛を受けた。7部からなり、とくに第6部に当時のスペイン詩壇の動向がうかがわれ、文学史研究資料として貴重。イタリアのタンシーロ作『聖ペドロの涙』の翻訳もある。[清水憲男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例