ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガール県」の意味・わかりやすい解説 ガール〔県〕ガールGard フランス南部,ラングドックルーシヨン地域 (レジオン) の県。ローヌ川右岸とセベンヌ山脈にはさまれる。県都ニーム。北西部はセベンヌ山脈で,ロゼールとの県境のエグアル峰は標高 1567m。耕地が狭く農業も衰退を続ける過疎地帯である。この山地からローヌ川下流域に向ってガリーグ地方の乾燥した石灰岩台地が広がり,ローヌ下流部の支流ガール川などが深い峡谷を刻み,美しい景色で知られる。植林も行われているが,農業は小盆地内の果樹・ブドウ栽培のみ。この台地東側のローヌ河谷はブドウ栽培が行われてきたが,近年はラングドック用水建設により,野菜・果樹栽培に変りつつある。最南端はローヌ川三角州西部,プティローヌ川流域の湿地帯で地中海にのぞむ。工業ではニーム周辺の軽工業のほか,セベンヌ山麓のアレス,ラグランコンブ,西部ルビガンなどの炭田,鉱山地区を中心とする金属工業が重要。アレスは繊維工業の中心でもある。沿岸地方ではエグモルトの製塩がある。面積 5853km2。人口 58万 5049 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by