日本大百科全書(ニッポニカ) 「キアオジ」の意味・わかりやすい解説 キアオジきあおじ / 黄青鵐yellow hammer[学] Emberiza citrinella 鳥綱スズメ目ホオジロ科の鳥。同科ホオジロ属38種中の1種。全長16.3センチメートル。顔から下面は緑黄色、背面は褐色で黒色の縦斑(じゅうはん)があり、腰は栗(くり)色。ヨーロッパではごく普通の種で、牧場、畑地、低木林にすみ、シベリアではブラーツク付近にまで東進している。草本類の種子、昆虫、クモなどを食べる。冬季は中央アジア、モンゴルなどに南下するものもいるが、日本では迷鳥として1935年(昭和10)12月長野県で採集記録があり、観察記録としては石川県に3例残るだけである。[坂根 干] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例