迷鳥(読み)メイチョウ

デジタル大辞泉 「迷鳥」の意味・読み・例文・類語

めい‐ちょう〔‐テウ〕【迷鳥】

本来はその地域生息渡来もしない鳥で、渡りのコースから外れたり、台風で飛ばされるなどして迷い込んで現れるもの。
[類語]野鳥水鳥水禽海鳥家禽飼い鳥渡り鳥候鳥夏鳥冬鳥漂鳥留鳥旅鳥禁鳥保護鳥益鳥害鳥雄鶏雌鳥小鳥猛禽鳴禽珍鳥始祖鳥

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精選版 日本国語大辞典 「迷鳥」の意味・読み・例文・類語

めい‐ちょう‥テウ【迷鳥】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まよった鳥。
    1. [初出の実例]「迷鳥応棲千丈樹、真僧曾制九頭龍」(出典:玉山先生詩集(1754)四・登阿蘇山絶頂吹笛)
    2. [その他の文献]〔枚乗‐七発〕
  3. ある地域で、不定期にまれにしか見られない鳥。渡りの途中でまよったり、台風によって吹き流されたりして来たもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「迷鳥」の意味・わかりやすい解説

迷鳥
めいちょう
straggler
accidental

ある一つの地域でみられる鳥のなかで、数年から十数年に一羽という程度以下の頻度で現れるものをいう。それは、その種の通常の分布域や渡りの移動経路から離れた地域でみられる場合である。

浦本昌紀

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「迷鳥」の意味・わかりやすい解説

迷鳥
めいちょう
straggler; strayer

本来の分布域以外の地域に迷い出た鳥。台風などの事故や他の種に混って本来の渡りの経路からはずれたりする場合が多く日本では,おもにユーラシア大陸産の種や,北アメリカ産の種など 70~80種が迷鳥として記録されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「迷鳥」の意味・わかりやすい解説

迷鳥 (めいちょう)

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世界大百科事典(旧版)内の迷鳥の言及

【渡り鳥】より

…さらにこれらのほかに,北極圏やシベリア地方で繁殖し,オーストラリア方面まで渡って越冬するオオジシギをはじめトウネン,ムナグロ,ダイゼンなどシギ・チドリ類は,春と秋の年2回日本に立ち寄るので,これらを旅鳥travelerと呼んでいる。またふだんは生息も渡来もしないが,暴風その他の偶然の機会にたまたま訪れるものを迷鳥strayerと呼ぶ。以上のうち夏鳥,冬鳥,旅鳥を合わせて渡り鳥と呼ぶ。…

※「迷鳥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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