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牧場 ぼくじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

牧場
ぼくじょう

牛,馬,羊などの家畜を飼育,管理するため放し飼いにする場所。普通,畜舎,衛生室,堆肥舎,サイロなどの付属施設のほかに牧柵,給水場や庇陰林,防風林などを設ける。立地条件としては,土地は高燥,土質は牧草栽培に適し,傾斜は少く,排水がよく,水利の便がよいことがあげられる。

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デジタル大辞泉の解説

ぼく‐じょう〔‐ヂヤウ〕【牧場】

牛・馬・羊などの家畜を放牧する設備をもった場所。まきば。

まき‐ば【牧場】

牛・馬・羊などの家畜を放し飼いにする場所。まき。ぼくじょう。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぼくじょう【牧場】

牧野を保有して家畜を繫養(けいよう)し,乳,肉,卵,毛などの畜産物を生産したり,家畜の繁殖を行ったりするところを牧場と呼ぶ。つまり,土地の生産する植物生産を動物生産に切り替える場で,農場とは経営の主体が動物生産(畜産)におかれている点が異なる。都市近郊の搾乳業者で牧場の名を用いている例もあるが,飼料生産を行っていない経営は牧場の定義に合致しない。牧場をその目的によって分類すると,優秀な基礎畜を繫養して特別な系統繁殖を行い,改良に役だつ種畜の生産,供給を目的とする種畜牧場,発育期にある家畜を一定期間あずかって牧野に放牧し管理する育成牧場,実用畜を飼養して生産物の供給販売を目的とする生産牧場などに分けられる。

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大辞林 第三版の解説

ぼくじょう【牧場】

牛や馬などを生産・育成する設備を備えた所。まきば。

まきば【牧場】

さくなどで囲い、牛や馬などを放し飼いにしておく所。ぼくじょう。まき。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

牧場
ぼくじょう

牧野、畜舎、そのほか家畜の飼養管理に必要な設備のある場所で、そこで家畜を飼うことによって土地の生産する植物生産を動物生産に変換する所をいう。一般に草食家畜であるウシ、ウマ、ヒツジなどを飼育の対象とするが、そのほかの家畜や家禽(かきん)を同一施設内で飼うこともある。牧場は、家畜の飼養目的、飼養家畜によって次のような種類がある。一つは優秀な基礎畜を置いて家畜の改良、増殖を図り、優良種畜の生産と供給を行う種畜生産牧場(ブリーダー)で、日本では民有は少なく、公立の家畜改良センターが主体である。ほかの一つは専業牧場で、競走馬などを生産するウマ専業牧場、家畜の生産物を供給するものとして搾乳牛だけで経営を維持している搾乳専業牧場、肉牛専業牧場、羊毛や羊肉生産用のヒツジを飼養するヒツジ専業牧場などがある。ただし、都市近郊の小規模の搾乳業者のように、飼料の自給をまったく行っていないものは牧場とはいえない。これらの専業牧場に対して、ほかの部門、ほかの家畜と副業的ないし複合的に経営している牧場もある。とくにニワトリを専門に飼育する場所は、牧場としての条件を満たすものでも種鶏場あるいは養鶏場とよび、牧場と区別されている。
 牧場のおもな施設としては、家畜を入れる畜舎とそれに付随する分娩(ぶんべん)用、育成用、隔離用などの畜舎、サイロなどの飼料庫および飼料調整室、パドック、水浴場、生産物処理・加工場、そのほか農機具舎、堆肥(たいひ)舎、収納庫などの建物がある。また牧場にとってもっとも重要な設備として、飼料生産場である採草地、飼料畑、それに放牧場があり、放牧地には牧柵(ぼくさく)、給水場、給塩場、庇陰(ひいん)林などが必要である。牧場の広さは家畜の種類や頭数、飼養目的などによって異なるが、ウシ、ウマなどの大家畜では1頭当り1ヘクタールが必要とされ、放牧する場合は1頭当り30アール以上の牧草地を必要とする。しかし搾乳や肉牛の肥育などを目的とした牧場では集約的なものが多い。
 牧場に適した立地条件は、高燥で排水がよく傾斜が少ないこと(放牧場として30度以上、採草地として40度以上の斜面は利用できない)、石灰・リン酸に富み、あまり酸性の強くない土質であること、水源が確保されていて多量の清水が得られること、飼料や生産物の運搬などに便利であること、家畜の健康に適した気候であること、などである。
 「牧場」は、とくに文学的表現をされるとき、「まきば」と読まれることもある。[西田恂子]

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世界大百科事典内の牧場の言及

【牧】より

…近世に存在した隠岐の牧畑などは,このような過程で生まれた耕牧輪転の特殊な牧であるが,一般には村および民衆の利用する規模のより小さい牧が多くなる。そして民衆が共同で牛を放牧する大牧場(おおまきば)のほかに,より小規模の個人牧場としての小牧場(こまきば)も出現してくる。 これに対し幕府諸藩もそれぞれ公の牧を設け,牛馬の飼育に努めた。…

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