山川 世界史小辞典 改訂新版 「キサーン・サバー」の解説
キサーン・サバー
Kisān Sabhā
インドの農民組合。20世紀初めからインド各地で成立。大恐慌が波及する1930年代に急進化した。国民会議派左派の影響もあって36年には全国的組織化がなされ,全インド農民組合が創設された。イギリス植民地下で37年に行われた限定的州議会選挙で,国民会議派は多くの州の政権を握ったが,期待した改革に背を向けたこともあってその影響力は後退し,共産党の影響力が強まった。現在も西ベンガル州やケーララ州で一定の影響力を保持。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報