キシラン

化学辞典 第2版 「キシラン」の解説

キシラン
キシラン
xylan

針葉樹木質(20~25%),広葉樹木質(7~12%),ワラ,モミガラ(15~30%)など,多くの陸上植物組織の構造多糖類で,アルカリ抽出後,アルコール沈殿によって得られる.構造はβ-D-キシロピラノースが(1→4)結合しており,平均重合度はは75.-92°(0.5 mol L-1 水酸化ナトリウム).針葉樹木質キシランでは,D-グルクロン酸,アルドビウロン酸がキシロース主鎖にα-(1→2)で結合している.また,小麦粉トウモロコシオオムギなどのキシランは,D-キシロース主鎖にL-アラビノフラノースが側鎖として結合している.[CAS 9014-63-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キシラン」の意味・わかりやすい解説

キシラン
xylan

キシロースから成る多糖類で,植物に広く存在する。特にトウモロコシやわらなどに多く含まれる。分子量は3万以下。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「キシラン」の解説

キシラン

 ペントサン一種で,D-キシロースが直鎖状に連なったもの.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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