日本大百科全書(ニッポニカ) 「キトンボ」の意味・わかりやすい解説 キトンボきとんぼ / 黄蜻蛉[学] Sympetrum croceolum 昆虫綱トンボ目トンボ科アカネ属の昆虫。体長約40ミリメートル、後翅(こうし)長30ミリメートル。全体橙褐色(とうかっしょく)を帯びた太身のアカトンボで、成熟すると雄の腹背は赤みが強くなる。樹林のある平地や低山地の池沼に育ち、夏の終わりごろに現れていったん池を離れ、成熟してふたたび池沼に現れて10月ごろまでみられる。北海道から九州まで分布するが、北海道では希種である。中国大陸の東部にも産する。[朝比奈正二郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例