最新 地学事典 「キプシ鉱山」の解説
キプシこうざん
キプシ鉱山
Kipushi mine
ザイール南東部シャバ・カッパーベルトの南部地区,Lubum-bashiの西方30kmにある後生多金属鉱床。母岩はRoan層群を不整合に覆う下部Kundelungu層の苦灰岩と頁岩。緑泥石化した苦灰岩質角礫岩と塊状苦灰岩を境するNNE方向のキプシ断層に沿い,苦灰岩を交代して胚胎する走行延長500m,傾斜延長2,000m,厚さ10~30mのパイプ状鉱体。閃亜鉛鉱・黄銅鉱・テナンタイトを主とし,Pb・Cd・Ag・Ge・Ga・Moなどの多様な鉱物のほか非晶質炭素(shungite)を伴う。Cu・Znの合計金属量1,000万t以上。1985年の粗鉱生産量110万t, Cu4~5%・Zn10~12%・Pb0.5%。Pbによる絶対年代425Ma。岩塩ドームの溶解で発生した多量の熱水による金属の再移動説が出されている。
執筆者:矢島 淳吉
参照項目:ツメブ鉱山
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

