翻訳|sphalerite
亜鉛のもっとも普通の鉱石鉱物の一つ。ウルツ鉱と同質異像関係にあり、これについては数種類の多型相が知られている。低~中熱水鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)、黒鉱鉱床、ある種の含銅硫化鉄鉱床、深海のスモーカー(熱水からの沈殿物が堆積(たいせき)した煙突状の構造物)周辺堆積物などの中に産し、黄銅鉱、黄鉄鉱、方鉛鉱、四面銅鉱などとよく共存する。自形は正四面体を基調としたものが多く、晶洞(鉱床中の空洞)に発達する。日本の産地としては、秋田県小坂(こさか)町小坂鉱山(閉山)、宮城県鶯沢(うぐいすざわ)町(現、栗原(くりはら)市鶯沢)の細倉鉱山(閉山)、岐阜県神岡鉱山(閉山)、長崎県対馬(つしま)市厳原町(いづはらまち)対州(たいしゅう)鉱山(閉山)など。英名は、ギリシア語の「あてにならない」を意味するスファレロスにちなむ。方鉛鉱に似ているのに、鉛が抽出できないことによる。
[加藤 昭]
閃亜鉛鉱
英名 sphalerite
化学式 ZnS
少量成分 Fe,Mn,Cd,Cu,Hg,In,Ga,Se,As
結晶系 等軸
硬度 3.5~4
比重 4.10
色 黄~褐,赤褐黒
光沢 樹脂,亜金属
条痕 白,淡黄褐,赤褐
劈開 六方向に完全
(「劈開」の項目を参照)
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新