日本大百科全書(ニッポニカ) 「きゃらぶき」の意味・わかりやすい解説 きゃらぶき 魚貝類や野菜類をしょうゆで佃煮(つくだに)のように煮るものをきゃら煮というが、きゃらぶきは、フキの茎をきゃら煮風に煮たもので、初夏のフキを用いてつくるのがよい。フキの葉を切り落とし、茎は日干しにしてから皮を除き、3センチメートルぐらいの長さに切る。これを鍋(なべ)で2~3分間から炒(い)りしてから、しょうゆ8、酒2の割合でひたひたにかぶるほど加え、汁がなくなるまで炒り煮してから、刻んでおいたトウガラシを適量加える。なお、仕上げにごま油少々を入れると風味を増す。きゃらぶきは茶漬けの菜、酒の肴(さかな)、焼き魚の付け合せによい。[多田鉄之助][参照項目] | フキ きゃらぶき 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例