化学辞典 第2版 「キャリヤーガス」の解説
キャリヤーガス
キャリヤーガス
carrier gas
ガスクロマトグラフィーにおいては,固定相を入れた分離管に気体とともに試料を送り込み,その気体と固定相間の分配,または固定相への吸着力の差によって混合物を分離する.この気体をキャリヤーガスまたは展開ガスという.一般に不活性ガスを用いるが,何を用いるかは使用する検出器によっている.すなわち,熱伝導度型の場合には,熱伝導度の大きいヘリウムや水素を用いる.水素炎イオン化型またはエレクトロンキャプチャーでは,窒素やアルゴンを用いる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報