普及版 字通 の解説
10画
[字訓] はらう・さる・ひらく
[字形] 形声
声符は去(きよ)。去は神判に敗れた者(大、人の正面形)と、自己詛盟の器((さい))の蓋を取り去った形()とを合わせた字で、これを水に流すことを法という。祓いの方法であるので「(はら)う」という。〔説文〕にみえず、〔広雅、釈詁二〕に「は去るなり」というが、字はに作るべきである。はそで、たもとの意。去はの初文。はその形声字である。
[訓義]
1. はらう、のぞく、さる、おう。
2. 禍を除き、神を迎える、ひらく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 シリゾク・コフ・ヒラク・サル・カカグ・ハラフ・フサグ・カカヤク
[語系]
・去khiaは同声。khiatも声近く、曷は屍骨の呪霊に祈って、邪気を禁ずる呪儀。みな祓う意がある。
[熟語]
疑▶・▶・邪▶・除▶・塵▶・退▶・痰▶・逐▶・蠹▶・妄▶
[下接語]
暫・病・・惑
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報