精選版 日本国語大辞典 「邪気」の意味・読み・例文・類語
じゃ‐き【邪気】
〘名〙
② 物の怪(け)。ざけ。
※権記‐長徳四年(998)三月三日「左丞俄有二煩給一、〈略〉示云、腰病、邪気所為也云々」
※文机談(1283頃)一「冷泉院の御邪気の時」
※許六宛去来書簡‐元祿八年(1695)正月二九日「凡兆この比、古翁の其角を御引被レ成候とて邪気をさしはさみ居候故」
じゃ‐け【邪気】
〘名〙
① もののけ。また、病気。じゃき。ざけ。
② 人をだましたり、傷つけたりしようとする気持。悪気(わるぎ)。
※甲陽軍鑑(17C初)品八「内典外典ともに、たづさはり、邪気(ジャケ)、聊もなければ」
ざ‐け【邪気】
※宇津保(970‐999頃)国譲中「これかれに物問はせ侍ればざけなど申す。作善(さぜん)など行(おこな)はせ侍れど、なほ心もとなきを」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報