キルタ(その他表記)Cirta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キルタ」の意味・わかりやすい解説

キルタ
Cirta

古代北アフリカ,ヌミディア首都。現アルジェリアのコンスタンティーヌ。前3世紀イタリア商人の根拠地となる。ローマ領となり2~3世紀には穀物鉱石輸出港として繁栄一時さびれたが,コンスタンチヌス1世 (大帝)が再建しその名を与えた。

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世界大百科事典(旧版)内のキルタの言及

【コンスタンティーヌ】より

…ルメル川の深い峡谷に面し,市街地の直下200mの断崖は壮観である。 古代,カルタゴにより都市が建設され,キルタCirtaと呼ばれた。ローマ時代にも植民都市となり,311年戦争で廃虚となったが,コンスタンティヌス1世により再建されたので現在の地名がある。…

【ヌミディア】より

…以後ヌミディア王家は,ローマの地中海制覇に軍事協力(おもに騎兵を提供)しつつカルタゴ領を侵食し,王領地拡大,国内ポエニ系都市支配,ギリシア世界との交流を軸に部族首長からの脱皮を目ざした。首都キルタCirta(現,コンスタンティーヌ)近郊には巨大な王廟が残り,王名入りの鋳造貨幣も各地で出土している。ポエニ語が広く用いられた。…

※「キルタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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