改訂新版 世界大百科事典 「キングストン弁」の意味・わかりやすい解説 キングストン弁 (キングストンべん)kingston valve 船の主海水取入口に設けられる弁。ディーゼル船ではディーゼルエンジンの冷却水を冷却するための海水を,またタービン船ではボイラーの復水器を冷却するための海水を取り入れる。蒸気船が発明されたとき,船底から海水をポンプで吸い上げて復水器の冷却用とし,さらに万一浸水したときにこのポンプを排水用に利用するために弁を設けたのが始まりであるが,名称の由来については不詳。執筆者:翁長 一彦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by