キングストン弁(読み)キングストンべん(その他表記)kingston valve

改訂新版 世界大百科事典 「キングストン弁」の意味・わかりやすい解説

キングストン弁 (キングストンべん)
kingston valve

船の主海水取入口に設けられる弁。ディーゼル船ではディーゼルエンジン冷却水を冷却するための海水を,またタービン船ではボイラー復水器を冷却するための海水を取り入れる。蒸気船が発明されたとき,船底から海水をポンプで吸い上げて復水器の冷却用とし,さらに万一浸水したときにこのポンプを排水用に利用するために弁を設けたのが始まりであるが,名称の由来については不詳。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android