普及版 字通 「キン・わずか・わずかに」の読み・字形・画数・意味
常用漢字 13画
[字訓] わずか・わずかに
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(きん)。は飢饉のとき、巫を焚いて祈る(かん)の形に従う。飢餓的な状態に関連する字に用いる。〔説文〕八上に「材(わづ)かに能くするなり」(小徐本)と、程度の低い意とするが、〔公羊伝、桓三年〕「かに年(みのり)るなり」と年穀の少をいうのが本義。それより数量・程度・状態などについて用いる。
[訓義]
1. わずか、わずかに。
2. かろうじて、やっと、はじめて。
3. ようやく、ちかい。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ワヅカ・スクナシ・イササカ・ツトム
[語系]
・・饉・・・(勤)ginは同声。(謹)kinも同系の語。みな飢饉に際しての意を含む字である。
[熟語]
▶・少▶・存▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報