ぎぎめく(読み)ギギメク

デジタル大辞泉 「ぎぎめく」の意味・読み・例文・類語

ぎぎ‐め・く

[動カ四]
ぎぎと鳴きさわぐ。
「赤く大なるいたちの…大きに―・きて」〈盛衰記・一三〉
いきり立つ。
「数万人の公卿殿上人、我も我もと―・き参り給ふ」〈伽・熊野の御本地

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精選版 日本国語大辞典 「ぎぎめく」の意味・読み・例文・類語

ぎぎ‐め・く

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「めく」は接尾語 )
  2. ぎぎと音または鳴き声をたてる。
    1. [初出の実例]「二三返走り廻り、大きにぎきめきて、法皇に向ひ参て踊り上がり踊り上がり」(出典:源平盛衰記(14C前)一三)
  3. ひしめく。また、騒ぐ。いきりたつ。
    1. [初出の実例]「数万人の公卿殿上人、我も我もとぎぎめき参り給ふ」(出典:御伽草子・熊野の本地(室町末))

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