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本地 ほんじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

本地
ほんじ

垂迹の対句。神道の神々の根本真実身のこと。それぞれの神の本地は,いずれかの仏または菩薩と考えられた。 (→本地垂迹説 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

ほん‐じ〔‐ヂ〕【本地】

菩薩(ぼさつ)が人々を救うために神の姿となって現れた垂迹(すいじゃく)身に対して、その本来の仏・菩薩。本地仏
本来の姿。本体。
「人はまことあり。―尋ねたるこそ、心ばへをかしけれ」〈堤・虫めづる姫君
本性。本心。
「酔ひても―忘れずとて」〈伽・酒呑童子
漆器下地で最も堅牢なもの。

ほん‐ち【本地】

この土地。当地。
もとの土地。本国。
「帰陣已後、―にて呼べるかたありつれど、これを受けず中国に蟄居したりけるが」〈色道大鏡・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ほんじ【本地】

仏・菩薩ぼさつの本来の姿。衆生しゆじようを救うためにとる神などの仮の姿を垂迹すいじやくと呼ぶのに対していう。 → 本地垂迹説
本来の姿。物の本源。 「人はまことあり。-尋ねたるこそ心ばへをかしけれ/堤中納言 虫めづる
正気。本心。 「酔ひても-忘れずとて/御伽草子・酒吞童子」
漆器の下地の一。水を入れずに下地用の粉末と漆を混ぜたものを塗り重ねてゆく最も丈夫なもの。本地塗り。

ほんち【本地】

この土地。当地。
もとの地。本国。
本知 」に同じ。 → ほんじ(本地)

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の本地の言及

【説経節】より

…本来の説経節の特徴や魅力をうかがわせるのは,明暦以前の正本である。
[詞章と特徴]
 明暦以前の説経節をかりに古説経と呼ぶなら,それらの作品の冒頭には,〈国を申さば丹後国,金焼(かなやき)地蔵の御本地(ごほんじ)を,あらあら説きたてひろめ申すに〉(《山荘太夫》)といった本地語りがある。この詞章を見ると,七五調またはその変形を単位として語られることがわかり,丹後を信濃に,金焼地蔵を親子地蔵に変化させると《苅萱》の本地語りにも転用できることがわかる。…

【本地垂迹】より

…日本の神祇と仏菩薩の関係を説くために考え出された理論を本地垂迹説という。本地垂迹の語はもと《法華経》寿量品にあり,永遠不滅の理想的釈迦を本地とし,歴史的現実の生身となって布教した釈迦を垂迹とするもので,これを神仏の関係に転用したのである。…

※「本地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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