クアンジュ直轄市(読み)クアンジュ(その他表記)Kwangju

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クアンジュ直轄市」の意味・わかりやすい解説

クアンジュ(光州)〔直轄市〕
クアンジュ
Kwangju

韓国,チョルラナム (全羅南) 道の道庁所在地。ホナム (湖南) 地方で最大の都市である。 1945年市制,86年直轄市となる。ソベク (小白) 山脈南部のナムニョン (南嶺) 山地と,ヨンサン (栄山) 江の流域に広がるチョンナム (全南) 平野との接触点に発達してきた。百済時代に武珍州,新羅時代には武州の治所であった。高麗で光州と改称され,李氏朝鮮では郡であったが,1896年全羅道が南北に分れると南道の道庁所在地となった。行政,文化,経済,教育の中心地で各種教育機関がある。周辺地域で産する米,ムギ,ハッカサツマイモ,タバコを集散し,また綿花,繭を集めて紡織工業が盛んである。 1970年代に工業団地が造成され,自動車工場などが立地した。キョンジョン (慶全) 鉄道によってホナム鉄道に通じる。またホナム高速道路のインターチェンジ,空港もある。南東郊のムドゥン (無等) 山 (1187m) は峡谷と岩峰の美に恵まれ,眺望にもすぐれる。面積 213km2。人口 114万 4695 (1990推計) 。

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