山川 世界史小辞典 改訂新版 「クウォ・ヴァディス」の解説
『クウォ・ヴァディス』
Quo Vadis
ポーランドの作家ヘンリク・シェンキェヴィチの小説(1896年)。ローマ皇帝に捕えられていたペテロが牢から釈放された際に現われたキリストに対し「クウォ・ヴァディス(いずこに行きたもうか)」と,問うたとされる。その同じ問いを投げかけてこの作品は,祖国の受難を初期キリスト教徒の迫害になぞらえ,それをもって祖国に独立の希望を与えようとした。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報