ク・ウ・みはる・たのしむ・うれえる

普及版 字通 の解説


8画

[字音] ク・ウ
[字訓] みはる・たのしむ・うれえる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は于(う)。于に吁・(く)の声がある。〔説文〕四上に「目を張るなり」とあり、驚いたときの声を吁、目を見張るをという。〔詩、小雅、都人士〕「云(ああ)何ぞ(うれ)はしき」のように用いる。古くは楽しむときに用いたらしく、金文の〔氏壺(たいしこ)〕に「(われ)以て飮(えんいん)し、我が室家を(たの)しましめん」という。哀歓いずれの感情にも用いたものであろう。

[訓義]
1. みはる、目を見張る。
2. 大きな目、大きい。
3. たのしむ、喜ぶ。
4. うれえる、かなしむ。
5. 音ウ。やぶにんじん。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 目豆々良加尓須(めつづらかにす)〔名義抄 ナガシメ・メヅラカニス/ メミハル・ミハル 〔字鏡集〕 ナナメニミル・ウラミミル・アカコ・ナガク・マジロク

[語系]
・吁・xiuaは同声。xaは〔爾雅、釈詁〕に「大なり」とみえる。宇・(芋)hiuaにも大の義があり、これらは一系をなす語である。

[熟語]

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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