世界の観光地名がわかる事典 「クズルガハ烽火台」の解説 クズルガハのろしだい【クズルガハ烽火台】 中国の新疆(しんきょう)ウイグル自治区、クチャ(庫車)の北西約10km、塩水溝の東にある同自治区最大の烽火台跡。荒涼とした岩石の砂漠の中に忽然と建っていて、クチャの代表的な観光スポットの一つになっている。この烽火台は今から約2000年前の前漢時代に外敵の侵入をいち早く知らせるためにつくられたもので、烽火台の遺跡としてはシルクロード北道最古である。当時は、このような烽火台が等間隔に設けられていたが、現存するのは、この一基のみである。高さ13mの塔で、上部には物見やぐらがある。よい保存状態で今に伝わったことから、同自治区の重要文化財になっている。近くにはクズルガハ千仏洞がある。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報