クズレ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クズレ」の意味・わかりやすい解説

クズレ

琵琶楽の用語。「崩れ」「くずれ」とも書く。本来は,盲僧琵琶において,本行の弾奏誦経に対して,余興的な語り琵琶の総称であって,さらに,「段物」「端歌」などの細分類もある。琵琶説経一種で,本来の説経が,本尊霊験譚や社寺縁起譚,本地物であるのに対して,特に軍談を交えたため,「説経くずれ」と呼ばれたことに由来するともいう。現在の薩摩琵琶では,合戦描写の勇壮な部分をいい,その伴奏の琵琶の旋律を「クズレの手」などという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 盲僧琵琶

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む