クマノイ族(読み)クマノイぞく(その他表記)Koumanoi; Comani; Cumans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クマノイ族」の意味・わかりやすい解説

クマノイ族
クマノイぞく
Koumanoi; Comani; Cumans

クマン人とも呼ばれる。 11世紀半頃から 13世紀半頃にかけてバルカン半島に活躍したトルコ族の一つ。ドニエプル川流域に出現ドナウ川南下 (1078) ,第2ブルガリア帝国成立に大きな役割を果したあと,トラキアハンガリーを荒し (91) ,ビザンチン皇帝アレクシウス1世の討伐軍に敗れ (1114) ,ドナウ川北岸に戻された。 1239年のモンゴル族侵入により壊滅し,他民族に吸収された。その言語は『クマノイ文書』 Codex Cumanicusに残されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む