クラピナ遺跡(読み)クラピナいせき(その他表記)Krapina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラピナ遺跡」の意味・わかりやすい解説

クラピナ遺跡
クラピナいせき
Krapina

クロアチアクラピナにある砂岩岩陰遺跡。 1895~1906年に発掘が行われ,650個余の破砕人骨片,動物化石骨,石器が発見された。遺跡は9枚の層位から成り,人骨はすべて下から数えて第3層目で発見された。石器は第3層以外からも発見されたが,人骨に共伴した石器は 1000点以上に上り,およその時代的位置はリス=ウルム間氷期後葉で,中期旧石器時代ムスティエ文化期のものと考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android