山川 世界史小辞典 改訂新版 「クリュニー修道院運動」の解説
クリュニー修道院運動(クリュニーしゅうどういんうんどう)
Cluny
10世紀,フランスのクリュニーに始まり,11~12世紀に全西欧に広がった修道院改革運動で,叙任権闘争の地盤となった。同修道院は,910年アキテーヌ公ギヨームがブルゴーニュに創立したもので,世俗および司教権力からの独立と霊性の向上を目標とし,教皇直属の特権を得,戒律の励行,知的労働の重視,典礼の強調を唱えた。特に分院修族による階層制に特色があり,最盛期には2000以上の修道院が同派に属するに至った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報