クルナコフ(読み)くるなこふ(その他表記)Николай Семёнович Курнаков/Nikolay Semyonovich Kurnakov

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルナコフ」の意味・わかりやすい解説

クルナコフ
くるなこふ
Николай Семёнович Курнаков/Nikolay Semyonovich Kurnakov
(1860―1941)

ロシアソ連の無機化学者。ロシアのノーリンスクに生まれる。1913年化学研究所所長となり、革命後、設立された物理化学分析研究所などいくつかの研究所の所長を兼務していたが、1934年それらを統合した一般無機化学研究所所長になった。錯体のシス・トランス異性の判定について、トランス効果を利用した方法(「クルナコフのテスト」)をみいだしたほか、物理化学的分析法の開拓に努めた。また製塩業、化学肥料工業などの生産の組織化に貢献した。

荒川 泓]

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