ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレオフラデスの画家」の意味・わかりやすい解説 クレオフラデスの画家クレオフラデスのがかKleophrades Painter 古代ギリシアの赤像式陶画家。本名エピクテトス(ベルリン国立美術館の酒の器〈ペリケ〉に署名)。前505年頃~前475年頃にアテネで活躍。パリ国立図書館所蔵の,陶工クレオフラデスの署名のある陶器断片に絵付けをしているため,この名で呼ばれる。エウテュミデスの弟子。内面の表現と緊張感に満ちた劇的な表現を達成した画家。代表作は『ディオニュソスとマイナデス,サチュロス』を描いたアンフォラ(前500頃,ミュンヘン国立古代美術館)やトロイ落城を表したヒュドリア『ビベンツィオの水瓶』(前480頃,ナポリ国立美術館)など。100点以上の作品が彼の手によるものと考えられている。(→赤像式陶器) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by