ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレルキア」の意味・わかりやすい解説 クレルキアklērouchia 前6世紀以降,特に「帝国」期のアテネに特有の植民の形態。一般の植民市 (→アポイキア ) と異なり移住者は母市の市民権をもち,持分地を得るかわりに軍役,納税義務を負った。これは過剰人口のはけ口として貧民救済になり,財政の膨張,軍事力の増大をもたらし,前5~4世紀には帝国支配の武器としてアテネの勢力拡大に寄与した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報