最新 地学事典 の解説
クレーターレーク・カルデラ
Crater Lake caldera
米国オレゴン州南部のカスケード山脈上にあるマザマ火山の頂部にできた直径約10kmのカルデラ湖。湖を囲む基盤からの比高約1,000mの山体が同火山の下半部に当たる。マザマ火山はハイカスケードの玄武岩楯状火山群上にできた更新世の成層火山。おもに輝石安山岩からなり,山腹噴火によるデイサイト・玄武岩を伴う。山体形成の最後期に現在のカルデラ北縁に当たる半円弧状の火道群から安山岩・デイサイトの厚い溶岩流が流出。長い休止後約7,700年前に起きた破局的噴火はデイサイト質軽石のカルデラ縁で厚さ最大20mに及ぶプリニアン降下軽石の噴出が始まり,同質の大規模火砕流が流下し,最後に少量の多斑晶安山岩のスコリア流が続いた。降下軽石の体積は34km3, 火砕流は13km3。この噴火とおそらく深部における貫入活動によって山頂部がピストン状に陥没し,クレーターレーク・カルデラを形成。湖底とカルデラ縁との比高は1,200m。湖中のウィザード島は輝石安山岩の噴石丘・溶岩流からなる後カルデラ火山で,ほかに2個の後カルデラ火山体が湖面下にある。参考文献:C.R.Bacon(1983) J.Volcanol. Geotherm.Res.,Vol.18
執筆者:小野 晃司・鎌田 桂子・竹下 欣宏
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

