クロロイリジウム酸塩(読み)クロロイリジウムさんえん(その他表記)chloroiridate

改訂新版 世界大百科事典 「クロロイリジウム酸塩」の意味・わかりやすい解説

クロロイリジウム酸塩 (クロロイリジウムさんえん)
chloroiridate

酸化数3および4のイリジウムに,塩化物イオンが6個配位した正八面体形のヘキサクロロイリジウム酸イオンを含む塩が知られている。

化学式MI3[IrCl6](Mは1価陽イオン)。M2[IrCl6]の水溶液,固体を還元して得られる。オリーブ緑色,緑がかった赤色,褐色ないし黒色結晶で,カリウム塩,アンモニウム塩はかなり水に溶けるが,ルビジウム塩,セシウム塩はわずかしか溶けない。

化学式MI2[IrCl6]。イリジウム粉末を金属の塩化物とともに塩素気流中で加熱すると得られる。アンモニウム塩はナトリウム塩と塩化アンモニウムとの複分解で得られる。赤色ないし黒色の結晶で,水に対する溶解度は一般に陽イオンの大きさが増すとともに減少する。水溶液はゆっくり加水分解するが,希塩酸中では長く安定。ナトリウム塩Na2[IrCl6]・6H2Oは市販されている。ヘキサクロロイリジウム(Ⅳ)酸H2[IrCl6]・nH2O(n=6および2)もアンモニウム塩を王水で処理して結晶として得られている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 近藤

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

大寒の用語解説を読む