コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

王水 おうすい aqua regia

翻訳|aqua regia

7件 の用語解説(王水の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

王水
おうすい
aqua regia

濃塩酸に濃硝酸を混ぜた混合物のことで,通常体積比で濃塩酸3に濃硝酸1を混ぜたものをいう。この溶液中には,次の反応で生じる塩素や塩化ニトロシル (赤色) が含まれ,強い酸化作用を呈する。HNO3+3HCl→Cl2+NOCl+2H2O王水は単独の硝酸,塩酸に溶けない金,白金などの貴金属を塩化物として溶解させる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

おう‐すい〔ワウ‐〕【王水】

容積が濃硝酸1、濃塩酸3の割合の混合液。通常の酸では溶けない金や白金などの貴金属をも溶かすのでこの名がある。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

王水【おうすい】

濃塩酸と濃硝酸の混合物。通常は濃塩酸3と濃硝酸1に混合。硝酸では溶解しない金,白金などの貴金属をも溶かすのでこの名がある。強酸化剤。分析化学で溶解剤として使用。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

王水

 硝酸1,塩酸3の比率で混合した混合酸.金や白金などの貴金属を溶解することができる.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

おうすい【王水 aqua regia】

濃硝酸と濃塩酸を混合した溶液。ふつうは濃硝酸1容と濃塩酸3容を混合したものをいう。硝酸は強力な酸化剤であり,不働態をつくるアルミニウム,鉄,クロムなどは別としてほとんどの金属を侵すが,金,白金,ロジウムイリジウムなどの貴金属は溶かすことができない。この硝酸だけでは反応しない貴金属もこの溶液には溶解することから,錬金術師によってaqua regia(〈水の王〉の意)と名づけられた。溶液中では次式に示す平衡が成り立っており,生ずる遊離塩素および塩化ニトロシルNOClが有効な触媒となって金属と反応する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

おうすい【王水】

濃塩酸と濃硝酸とを体積比三対一に混合した黄色の発煙性液体。強烈な酸化剤で、通常の酸に溶けない金や白金をも溶かす。金属の王である金を溶かすところから命名された。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

王水
おうすい
aqua regia

濃硝酸と濃塩酸との混合物の通称。普通のどんな酸にも溶けない金や白金のような貴金属をも溶かすのでこの名がある。普通は濃硝酸1容と濃塩酸3容を混合したものであるが、試料を熱するなどの必要がある場合には初めから2倍に薄めて使うこともあり、これを希王水という。また組成を逆にした濃硝酸3容と濃塩酸1容の混合物を逆王水とよび、たとえば黄鉄鉱中の硫黄(いおう)を酸化溶解して硫酸イオンにする場合などに用いられる。
 王水の酸化作用は次の反応の平衡が右へ行くことによって生ずる発生期の塩素と塩化ニトロシルの反応性によるものであるとされている。

一般に王水で処理して溶かすと金属イオンはその金属の最高原子価を示すのであって、たとえば、

のようである。[中原勝儼]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

王水の関連キーワード塩化水素塩酸硝酸混合気混酸濃塩酸合成培地混合果実飲料過塩素酸ナトリウム濃硝酸

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

王水の関連情報