クンディナマルカ州(読み)クンディナマルカ(その他表記)Cundinamarca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クンディナマルカ州」の意味・わかりやすい解説

クンディナマルカ〔州〕
クンディナマルカ
Cundinamarca

コロンビア中部の州。州都ボゴタアンデスの東部山脈中部にあり,西はマグダレナ川によってかぎられる。大部分は標高 2400~2700mの涼しい山間盆地からなるが,西部は暑く乾燥したマグダレナ川河谷となる。山間盆地は排水が悪いが肥沃で,乳牛の飼育と,果樹穀物の栽培が行なわれる。人口稠密な山地斜面ではコーヒー栽培が盛ん。古くからインディオチブチャ族の文化が栄えた土地で,その首都のあった地に 1538年建設されたボゴタは,植民地時代にはヌエバグラナダ地方の中心都市,のちコロンビアの首都となり,交通上不利な山間にありながら,同国の経済,文化,政治の中心地としての地位を保っている。現在同市は州都を兼ねてはいるが,1955年隣接区域とともに州から分離され,ボゴタ特別区 (面積 1587km2) を構成。州内には落差 157mのテケンダマ滝や,黄金郷エルドラドの伝説の発祥の地として知られるグアタビタ湖などがあり,近年観光業も発展しつつある。面積2万 2623km2。人口 165万 8751 (1992推計,ボゴタを除く) 。

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