クーマ類(読み)クーマるい(その他表記)hooded shrimp

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クーマ類」の意味・わかりやすい解説

クーマ類
クーマるい
hooded shrimp

軟甲綱クーマ目 Cumaceaとしてまとめられる海産甲殻類総称空摩という字をあてることもある。体長は 2~5mm,まれに 1~3cmに達するものもある。頭胸部は大きく,第1~3節を甲が覆う。第4~8胸節は独立して自由胸節と呼ばれる。腹部は細く,6節からなり,末端節に二叉状の大きな一対の尾肢をもつ。雌は胸脚の基部に哺育嚢をつくり,卵はこの中で親に近い形の幼生に発育する。すべて海産で,潮間帯から深海まで,砂泥底に体を埋めて生活するが,夜間は泳ぎ出る。世界で 11科 1300種以上が知られており,そのうち日本産は 5科約 90種。底魚類の天然餌料となる。(→節足動物軟甲類

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