節足動物門甲殻綱クーマ目Cumaceaの海産小動物の総称。一般に体長2~3ミリメートルの小形種。世界で800余種が知られ、潮間帯から7000メートルを超える深海まで分布が広い。砂泥底に体を埋めて生活するが、沿岸のものは夜間に水面近くに泳ぎ上がる。頭胸甲は大きく、頭部と第1から第3胸節、ときに第4胸節までを覆う。それに続く第8胸節までは自在胸節とよばれ、その後方に6腹節と尾節がある。頭胸甲の背面前方には縫合線に囲まれた眼葉があり、数対の目がある。雌では生殖時期に胸脚の基部から覆卵葉が発達して育房を形成し、交尾後は雌はその中に産卵する。第5歩脚がないことを除けば成体とそっくりの幼生(マンカ幼生)となって育房から出る。底魚類の天然餌料(じりょう)として重要である。
[武田正倫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…年降水量は同国としてはきわめて多く(3000mm以上),西へ流れるマレー水系と東へ流れるスノーウィ川との水源地帯となっているが,多くが東側に流出するため,スノーウィ山地水力開発事業により,多くのダム,貯水池,導水トンネルが建設され,スノーウィ川の水をマレー水系側に分流し,発電・灌漑に利用している。建設基地であった東麓のクーマ(キャンベラの南100km)が観光基地。【谷内 達】。…
※「クーマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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