日本大百科全書(ニッポニカ) 「クールグ」の意味・わかりやすい解説 クールグくーるぐCoorg インド南西部、カルナータカ州の県の一つ。面積4110平方キロメートル。県都はメルカラ。カーベリ川最上流の西ガーツ山脈上にあり、高度1500メートル前後の森林に覆われた丘陵地域である。9世紀以来、この地は独立した王国を形成してきたが、1834年にはイギリスの直轄植民地となった。独立後一州をなしたこともあるが、1956年の州再編成により、マイソール(現カルナータカ)州に合併された。谷底平野でイネがつくられているほか、丘陵斜面でのコーヒー栽培が盛ん。このほか、チャ、カルダモン(香辛料の一種)、ゴム、コショウなど熱帯性の商品作物がつくられている。[貞方 昇] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例