クーロン力(読み)クーロンリョク

デジタル大辞泉 「クーロン力」の意味・読み・例文・類語

クーロン‐りょく【クーロン力】

二つ荷電粒子間にはたらく力。力の大きさは距離の2乗に反比例し、両方のもつ電荷の積に比例するというクーロンの法則に従う。電荷の符号正負であれば引力となり、同じであれば反発力斥力せきりょく)となる。静電気力

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のクーロン力の言及

【クーロンの法則】より

…式で書けば,kを比例定数として,と表される。これをクーロンの法則と呼び,静電気力のことをクーロン力ともいう。1785年C.A.deクーロンが発見したことからこの名があるが,彼以前にもJ.プリーストリー(1767),H.キャベンディシュ(1772)によって見出されていた。…

【静電気】より

…まず力学現象についてみると,E(V/m)の強さの電場中にQ(C)の点電荷を置くと,これにFQE(N)の力が働く。この力をクーロン力Coulomb’s forceと呼ぶ(クーロンの法則)。また帯電物体が導体や誘電体に近づくと,これに吸引される。…

【力】より

…いいかえれば保存力の場合,仕事は初めと終りの物体の位置だけで決まり,途中の経路や移動のさせ方にはよらない。
[電磁気学における力]
 電磁気学における力としてすぐ頭に浮かぶのは電荷q,q′の間に働くクーロン力であろう。これは万有引力と同様,電荷q,q′の積に比例し,かつこれらの間の距離の2乗に逆比例し,電荷を結ぶ線に沿って電荷が異符号なら引き合う向きに,同符号であれば反発する向きに働く。…

※「クーロン力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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