クーンラート(その他表記)Heinrich Khunrath

改訂新版 世界大百科事典 「クーンラート」の意味・わかりやすい解説

クーンラート
Heinrich Khunrath
生没年:1560ころ-1605

ライプチヒ生れのドイツ錬金術的神秘思想家。同時に医者としては,パラケルススの錬金術的医化学を信奉する一人。クーンラートの錬金術では,精神的側面が強調されている。1595年に書かれ,1609年にハノーファーで印刷された主著久遠知恵大講堂》は,よく引用されるきわめて暗示的な図版によって知られている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 大槻

世界大百科事典(旧版)内のクーンラートの言及

【汎知学】より

…ラテン語,ドイツ語を直接写してパンソフィア,パンゾフィーともいう。H.クーンラート,ノリウスNollius,ドルンG.Dorn,V.ワイゲル,ジデロクラテスS.Siderocratesのような,主としてドイツのカッセルとフランクフルトを中心に活動した学者たちによって1600年前後に培われ,やがてチュービンゲンの知識人グループに波及してより福音主義的な色彩を帯びながら,J.V.アンドレーエの薔薇(ばら)十字文書に集中的表現を見いだした。なお本来,〈汎知学〉とは〈神智(知)学theosophia,Theosophie〉の対概念で,ギリシア語の〈すべてpan〉と〈知sophia〉とからなり,一般的用法では〈百科全書的知識〉を意味する。…

※「クーンラート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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