日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
グアダループ・マウンティンズ国立公園
ぐあだるーぷまうんてぃんずこくりつこうえん
Guadalupe Mountains National Park
アメリカ合衆国、テキサス州西部にある国立公園。面積309平方キロメートル。1966年制定。公園の中心部は平坦(へいたん)地から約300メートルの高さでそそり立つ白色の崖(がけ)エル・カピタンで、その北方に同州最高峰グアダループ山(2667メートル)がそびえる。多くの自然景観美はいうまでもなく、最大の特徴は、ペルム紀(二畳紀)の化石礁(しょう)が多くみられることである。なかでもカピタンリーフは世界最大の規模を誇り、地質学研究に大いに貢献している。また高度により三つの気候帯を有し、植生は山麓(さんろく)部のリュウゼツランからマツ、モミに移り、山頂部では高山植物が生育する。
[作野和世]