ぐすと(読み)グスト

デジタル大辞泉 「ぐすと」の意味・読み・例文・類語

ぐす‐と

[副]するりと。すっぽりと。
「お中様はどこぞの蚊帳へ―入り」〈浄・浪花鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぐすと」の意味・読み・例文・類語

ぐす‐と

  1. 〘 副詞 〙 いいぐあいにすっかりはいったり、また、円滑に抜け離れたりするさまを表わす語。すっぽり。するり。
    1. [初出の実例]「かしらや、又、さしいでたる物を、くすとひきいるなどいへる、くす如何」(出典:名語記(1275)五)
    2. 「菖蒲革染をぐすとぬぎかへ、ぬっと二階へあがり」(出典:咄本・鹿の子餠(1772)比丘尼)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android