グラーフシャフト(英語表記)Grafschaft

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グラーフシャフト」の意味・わかりやすい解説

グラーフシャフト
Grafschaft

フランク王国の最も重要な行政・司法区。フランク国王地方統治機構であるが,7世紀に早くも封建化が始っており,事情は地方ごとに異なっていた。概してローマ的伝統の強い南部では,北部西部よりもグラーフシャフトが確立していた。グラーフシャフトの長グラーフ Graf (ラテン語 comes。伯と訳す) は元来は国王によって任命されたが,やがて世襲化して国王の直接的監督から離脱し,地方の豪族領主となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のグラーフシャフトの言及

【グラーフ】より

…ラテン語ではコメスcomes。その管轄領域がグラーフシャフトGrafschaft(コミタートゥスcomitatus)である。ふつう伯と訳される。…

※「グラーフシャフト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android