グリフォピテクス(その他表記)Griphopithecus

改訂新版 世界大百科事典 「グリフォピテクス」の意味・わかりやすい解説

グリフォピテクス
Griphopithecus

オーストリア,ドイツ,トルコから発見されている中期中新世の化石類人猿。ユーラシアでは,最古の類人猿である。オーストリア,ウィーン盆地で発見された資料は,1902年にO.アベルによってグリフォピテクス・ダーウィニG.darwiniとして記載され,トルコのパシャラル,チャンディルで発見された資料は,74年にI.テッカヤによってグリフォピテクス・アルパニG.alpaniとして記載された。これらはいずれも1500万年前頃の年代だが,ドイツのエンゲルスビースで発見された大臼歯はグリフォピテクス属で,1700万年前に近いという意見もある。同時代の化石類人猿,とくにエクアトリウスEquatoriusによく似ており,このグループのメンバーがアフリカからユーラシアに分布域を広げて進化したと考えられているが,エンゲルスビースの時期が本当に1700万年前であれば,グリフォピテクスがアフリカに分布域を広げ,エナメル質の厚い中期中新世アフリカ化石類人猿を生み出した可能性もある。
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