グレートヤーマス(英語表記)Great Yarmouth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グレートヤーマス」の意味・わかりやすい解説

グレートヤーマス
Great Yarmouth

イギリスイングランド東部,ノーフォーク県東部の都市。ヤーマスともいう。周辺を含めてグレートヤーマス地区を構成する。県都ノリッジの東約 30km,北海沿岸の港湾都市で,イェア川,ビュア川,ウェーベニー川が合流してつくる河口のブレードン湖の入口に発達した砂州上に位置する。古くからの漁港で,特にニシン漁で世界的に知られ,薫製ニシンを特産する。北海油田の開発基地としても重要で,電機,船舶港湾用機械設備,家具,ビール醸造などの工業が立地する。1101年建造の聖ニコラス聖堂は 1942年に焼失したが,旧市街を囲む城壁(13世紀)や古い建築物が数多く保存されている。またノーフォーク県最大の海浜保養地で,ブローズと呼ばれる内陸の水郷地帯での舟遊びの基地ともなっているため,観光客が多い。地区面積 174km2。地区人口 9万813(2001)。都市人口 5万8032(2001)。

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改訂新版 世界大百科事典 「グレートヤーマス」の意味・わかりやすい解説

グレート・ヤーマス
Great Yarmouth

イギリス,イングランド東部,ノーフォーク州東岸の港湾都市。人口8万0820(1981)。ヤーマスは〈イエアYare川の河口〉を意味し,市名は単にヤーマスとも呼ばれる。北海とブレイドン湾の間の狭長な砂州上に位置し,ニシン漁業を中心とする漁港として,また海岸保養地として発展してきた。電機・繊維工業のほか,薫製ニシンをはじめとする食品加工業も盛ん。旧市街は1260年に囲郭され,ロウズと呼ばれる狭い街路や,1101年創建のセント・ニコラス教会,イギリス最古の市立建築物の一つである通行税徴収所が残っている。
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