普及版 字通 「ケイ・ひらく」の読み・字形・画数・意味
7画
[字訓] ひらく
[説文解字]
[字形] 会意
(戸)+口((さい))。は神棚の扉。口は(さい)、中に収められている祝詞の器。〔説文〕二上に「開くなり。口に從ふ」とあり、他家の戸を開いて訪れる意とする。に手を加える形は(啓)、神の啓示するところを見る意。〔書、金〕に「籥(やく)(かぎ)をきて書を見る」とは、周公の神への誓紙を啓き見る意である。はじめて啓くことを(肇)(ちよう)という。聿(いつ)もまた書の意。神への祝をしるしたものである。
[訓義]
1. ひらく。啓の初文。
2. 申す。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒラク 〔字鏡集〕 マウス・ヒラク
[声系]
〔説文〕に声としてを収める。卜文・金文にその字形がみえている。
[語系]
・khyeiは同声。開khei、khiは声義が近い。・啓は神聖の扉を開いて神の啓示を確かめる意。開・(がい)は門を開いて神意を承ける意の字である。
[熟語]
明▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報