普及版 字通 「ケツ・はりつけ」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] はりつけ
[説文解字]
[その他]
[字形] 会意
舛(せん)+木。舛は両足の開く形。もとの字形は、おそらく木上の左右に人を(はりつけ)にする形であろう。〔説文〕五下に「なり。舛の木上に在るに從ふ」とするが、両足だけをすることはない。人と枝とが交わって、舛の字形と誤ったものである。大儺(たいだ)(鬼やらい)のとき、城門に犬牲を披(ひら)いて張ることが行われ、それを辜(ひよくこ)牲といった。
[訓義]
1. はりつけ、はりつけにする。
2. とぐら、鶏のとまり木。
3. 傑に通じ、すぐれる。
4. に通じ、いさましい、すこやか。
5. 黠に通じ、あらい。
6. 夏王朝の最後の王。・黠の意を以て号すという。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カシコシ・ウルフ・キル 〔字鏡集〕 キル・モル
[声系]
〔説文〕に声として(傑)の一字を収める。を傑の意に用いることがあり、〔詩、衛風、伯兮〕「のなり」の〔伝〕に「はなり」とみえる。
[語系]
・・偈giatは同声。偈は〔広雅、釈詁二〕に「なり」とあり、たけき貌をいう。
[熟語]
悪▶・異▶・黠▶・悍▶・逆▶・▶・健▶・▶・傲▶・豪▶・▶・士▶・出▶・俊▶・石▶・賊▶・▶・歩▶・慢▶・雄▶・立▶・虜▶
[下接語]
夏・姦・兇・俊・暴・雄
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報