ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケルト・イベリア人」の意味・わかりやすい解説 ケルト・イベリア人ケルト・イベリアじんCeltiberi; Celtiberians スペイン中央の北東部に前3世紀以後定住した諸部族。ケルト人と先住のイベリア人が混血ないし融合したもの。厳密にはアレワキ,ベルリ,チチ,ルソネスなどの部族をいう。先住民の青銅器文化と侵入民の鉄器文化と双方の出土品がみられるが,村落構成の形態,石造建築,製陶技術にはイベリア人の強い影響が現れており,馬蹄,短剣,長剣,楯の付属品,馬形の襟留めなどにはケルト・イベリア人の好戦的性質が証明される。前 195年初めてローマに従属したが,完全に版図に編入されたのは前 133年スキピオ・アエミリアヌス (小スキピオ) に征服されたときである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by