ケン・かしこい

普及版 字通 「ケン・かしこい」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] ケン
[字訓] かしこい

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
臣+(又)(ゆう)。臣は目の形。目に(手)を加えて、その眼睛を破る意で、それを神の徒隷としてつかえさせた。〔説文〕三下に「堅なり」と訓し、臣(しん)声の字とするが、字は会意にして、賢の初文。〔説文〕にも「古以て賢の字と爲す」とあり、漢碑を賢の字義に用いる例がある。両眼の明を失うものは瞽。瞽は巫史としてつかえ、ときに神瞽(しんこ)として神明のことに通ずるものがあった。賢はもと、よく神につかえるものを意味した。

[訓義]
1. かしこい。

[部首]
〔説文〕に緊・堅・豎の三字を属し、〔玉〕も同じ。緊・堅の意は、眼睛を破るときの緊迫の意を承けるものであろう。その人を豎という。民という字も、もと眼睛を破る形である。

[声系]
〔説文〕に声として・腎・賢など九字を収める。は大目。腎は〔広雅、釈親〕に「堅なり」とみえる。賢はもと貝貨をいう字であろうが、金文にその字がみえ、〔詩〕〔書〕にも聖賢の意に用いられている。

[下接語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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