ケンスス(英語表記)census

翻訳|census

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケンスス」の意味・わかりやすい解説

ケンスス
census

古代ローマの財産評価,人口調査。王政時代から徴税徴兵のために行われ,前 443年以後は戸口総監 (ケンソル ) が任命され,原則的に5年ごとのケンススを行なった。市民 (男) を財産評価によって5階級に分けてトリブスに配属し,課税と徴兵の基準とした。共和政末期には不定期になったが,皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) が再開,そのうちの1回はイエス・キリストの誕生物語と結びつけられている。1世紀末チツス帝によるものがイタリアでは最後。各属州でも総督やローマの役人によって行われたことが知られる。英語のセンサス census (人口調査,国勢調査) の語源

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