普及版 字通 の解説

10画
[字訓] つかわす・つちくれ
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
(きよう)(両手)+
(し)。〔説文〕十四下に字を
(ふ)(阜)に従う形に作り、「
、小塊なり」と土塊の意とし、字を「
に從ひ、臾(ゆ)に從ふ」とする。卜文・金文に
を両手でもつ形に作り、
は軍の出行のとき、軍社に祀る祭肉の形。軍を派遣するとき、その祭肉を奉じて出行するので、
は
(遣)の初文。金文に
を譴責の譴の意に用いることがあり、軍を派遣するのは、その譴責の意をも含むのであろう。〔説文〕の解はその本づくところが知られず、「
」も用例のない語である。〔段注〕に臾に従い、臾を
(もつこ)にして「一
の土を謂ふ」とするが、字は
を要素とする字である。[訓義]
1. つかわす、軍使を出す、軍を派遣する。
2.
商は小さな土くれ。[声系]
〔説文〕に
声として
、また
声として譴(けん)を収める。
は
の初文。また金文に
を譴の意に用いる例があって、この三字はその声義に一貫したものがある。[熟語]
商▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

